ホームページと動画を組み合わせるには

こんにちは、吉村です。奈良県でホームページ制作などを行っております。みなさん動画って観ます? たぶん一日に動画を見る回数がどんどん増えていると思うんですよね。電車に乗ってる人は、基本みんな動画を見ているんじゃないでしょうか。
われわれのようなインターネット関連の仕事をしている人間にとっても、動画文化はかなり昔から定着していました。それこそiPhoneがまだ3GSの時代から、スマホで動画を見るという文化はありましたし、それ以前にはワンセグ付きの折りたたみ式携帯電話も多かったですよね。
前回の記事 映像制作に挑戦した理由と、その成長 でも書いたように、今ではウェブコンテンツにも動画を取り入れるのが当たり前になってきました。そのため、制作の文化としても「動画をどのように組み合わせるか?」という視点でデザインや企画を立案することが増えています。
限られた予算と業界単価の均衡
限られた予算に対応するには、
「先を見てやっていきましょう」という営業戦略
「限られた予算でもやります!勉強っす!」という経験値稼ぎ戦略
このどちらかの方法になることが多いと思っています。
映像会社の場合、品質やクオリティ管理もしっかりしているので、カメラも複数台使用し、演者を入れたり、小道具を揃えたりと、さまざまな追加要素が発生します。一方で、小規模な制作では手弁当でやることが多いですが、それでもカメラを複数台使えば当然コストは上がります。結果として、単価はあまり変わらなくなることも多いんですよね。
クラ イアント側がその点を理解していればよいのですが、業界単価というのは常にこのせめぎ合いの中にあるなと思います。あまり突っ込んで話すと、「君もやがな」と怒られそうなので、ここではさらっと触れておきます(笑)。
ウェブサイトにおける動画の活用
ウェブサイトでは、かつてよくあったトップページのスライドショーが減り、代わりに動画を取り入れる流れが増えています。Webデザインのディレクションをする際、「こういう提案ができた方がいいよね?」という発想がきっかけで、工数算出のために映像制作を学び始めたんですよね。
……で、なぜか僕がカメラを握ることになったわけですが(笑)。
ウェブサイトに使う動画の最適な形とは?
クオリティにこだわるのも大事ですが、ウェブサイトに動画を埋め込む場合、ファイルサイズの制約 があります。例えば、一つのページに大きな動画を埋め込むと、読み込み速度に影響が出ます。通信環境はどんどん向上しているので、将来的には表現の幅も広がるでしょうが、現状では最適なサイズを考慮する必要があります。
では、動画を直接ウェブサイトに埋め込むべきか? それとも動画サイトの動画を埋め込むべきか?
これはマーケティングの視点から考 えるべきです。コンテンツとして継続的に運営するなら、YouTubeなどの動画サイトを活用 するのがベストでしょう。なぜなら、チャンネル登録やフォローを通じて、ウェブサイト以外の場所でもユーザーとつながることができるからです。
一方で、ブランディングやデザイン重視の動画 なら、自社サーバー上に設置したほうがページの表示速度が早くなり、より統一感のある演出ができます。ただし、開発面の制約があるので、その点は慎重に検討すべきです。
動画プラットフォームの選択
動画を活用する際、どのプラットフォームを選ぶかは重要です。
YouTube
→ 長尺動画に強く、検索流入も見込める
TikTok / Instagram Reels
→ 短尺動画に特化し、拡散力が高い
ウェブサイト埋め込み
→ ブランドイメージの強化、第一印象の向上
ただし、すべての動画を全プラットフォームに投稿する必要はありません。とはいえ、どれか一つに限定するのもマーケティング的には惜しい。各プラットフォームの特性に合わせて、適切な映像を制作・運用するのが理想的です。
まとめ
ウェブサイトと動画を組み合わせることで、ブランドの魅力を伝える方法は大きく広がります。
クオリティや予算のバランス、動画のサイズや埋め込み方法、さらにはプラットフォームの選択まで、考慮すべきポイントは多いですが、それぞれの特性を理解し、適切な形で活用することが重要です。
まずは、自社内でできる範囲で動画を撮ってみるのも一つの手かもしれません。この記事を読んでいる あなたのiPhoneで、そのまま撮影ができます。
次に、「この動画を誰に届けたいのか?」を考えてみましょう。
年齢層は?
見てもらいたいのは新規顧客?リピーター?
SNSで拡散したいのか? それともウェブサイトでブランドイメージを伝えたいのか?
ターゲットを明確にすると、自然と選ぶべきプラットフォームが見えてきます。
もし 「良い映像は撮れたけれど、どう拡散すればいいかわからない」 と思ったら、SNSや動画プラットフォームを活用するのが効果的です。一方で、ウェブサイトのブランドイメージを強化する目的なら、サイトに埋め込むのも良い選択肢でしょう。
このように、「どんな映像を、誰に届けるのか?」という視点を持つことで、より効果的に動画を活用できるようになります。
あなたのウェブサイトでは、どんな動画を活用しますか?
この記事を書いた人
吉村 浩嗣
奈良県生まれ奈良県育ち、業界歴15年のウェブディレクター。 ウェブ制作・マーケティング・システム開発を幅広く手がけ、映像制作や写真撮影も行う。独立前はウェブ制作・マーケティング・システム開発会社に勤務。現在はINVOLVE代表として、提案からディレクションまで一貫した支援を提供。ライター経験も活かし、企業の成長をサポート。