WebサイトコーディングはAIに奪われるのか

はい、こんにちは。奈良県でホームページ制作を行っておりますインヴォルブの吉村です。みんなAI、触ってるかなー?さて今回は、色々とAIを触っている吉村が、ちょっと考えてみたことを書いてみようと思います。
吉村はWebディレクター的なポジション
さて、吉村はWebサイト制作の作業において、どちらかというと監督的なポジションなので、普段はコーディングを行いません。久しくやってないと腕も鈍るので、僕のコーディング能力もけっこう落ちてる気がします。進化も早いので、今では実戦ではあまり役に立たないかもです。
とはいえ、サイト運営を行う上で、更新作業やちょっとした修正作業は自分でやった方が早いことも多いので、ある程度は触れます。ただ、サイトの構成や構築方法、システムの仕様などは僕が考えて、それを指示書にまとめて、実行してもらうところまでが普段の仕事です。
この「仕様を切る」「指示書を起こす」っていうのは、AIにとっても得意分野になりそうで、相性がいいのでは?と思っていて、実際に試してみたことを書いてみます。
やりたいことをまずまとめる
まず、頭の中で考えていることを整理して、指示書としてまとめるんですが、そのときに前提条件をちゃんと書いておくと、すごくテンポよく進められるなという印象でした。
たとえば、「どこのサーバーを使うか」「CMSは必要か」「何ページあるのか」「デザインはあるか」「共通パーツはあるか」「サイト名」「自分の知識レベル」「どれくらい作業に慣れているか」などなど。こういったことを先にまとめておくと、AIとのやり取りがスムーズになります。
あと、苦手な分野は先に伝えておくと、そこに差しかかった時に説明してもらいやすくなる。これもAIと作業するうえでのポイントでした。
サイト全体を作ってくれる わけじゃない
AIが全部やってくれる!…って思いがちなんですが、現時点ではそうでもありません。サイト全体を丸ごと構築してくれるというよりは、パーツ単位での作成がメインです。
なので、共通部分をどう統合していくかとか、全体設計をどうするかはやっぱり自分の手が必要です。プロジェクト全体を理解して、構成を考えて、整理整頓してくれるようなAIも出始めてはいますが、「これは一年以内にもっとすごくなるな〜」という印象。
つまり、AIにうまくやってもらうには、こっちの“サイトに対する知識”が鍵になる、ってのが現状です。
素人には無理、玄人には強い味方
結局のところ、AIだけでなんとかなる、というのは少し難しい。というより、素人にはやっぱり無理がある、もしくは無理しなきゃ完成までいかない、といったほうが正しいのかもしれません。
一方で、玄人にとっては本当に強力な味方になると思います。とはいえ、ちゃんとコードを読める人じゃないと、他人(AI)が書いたコードを読み解けない。正直、何やってるかわからないコードをそのまま運用し続けるって、なかなか度胸いります。
特にクライアントワークの場合、それをそのまま納品、というわけにはいかないので、確認や理解はやっぱり大切だなって思います。
AIが間違っているというより、自分の意図がうまく伝わっていない可能性が高い。それに気づけるかどうかが重要です。確認や理解の手間と、AIにやってもらう効率のバランスが逆転するようになったとき、「そろそろAIとの向き合い方、社会のあり方も見直さないとヤバいな」って思う日が来るのかもしれません。
この記事を書いた人
吉村 浩嗣
奈良県生まれ奈良県育ち、業界歴15年のウェブディレクター。 ウェブ制作・マーケティング・システム開発を幅広く手がけ、映像制作や写真撮影も行う。独立前はウェブ制作・マーケティング・システム開発会社に勤務。現在はINVOLVE代表として、提案からディレクションまで一貫した支援を提供。ライター経験も活かし、企業の成長をサポート。