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SNSマーケティングで意識するべきは本当に「注目」なのか?

こんにちは、インヴォルブの吉村です。さて、前回はSNS全盛の時代におけるサイト育成・ブランディング育成の重要性についてお話しました。


そして「そんな当たり前のことは今更言われなくてもわかっている!」と多くの方が感じているにも関わらず一方で、いざ自分の事業やサービスのマーケティングにSNSを取り入れようと考えると何をすればいいのか何が正解なのかわからず身動きが取れないままでいる、というケースがたくさんあるというお話も……。
今回は、そのようなケースで悩んでいる人たちがSNSで情報発信をしていくうえで何を目指すべきか、何を指針にブランディングを育てていくべきかについて、インヴォルブなりの考えを書いてみたいと思います。

SNSマーケティングをやってみたい方のお悩み

TwitterやInstagramなどSNSマーケティングをやってみたいと相談頂くお客様の声をいろいろ聞いてみると、大きく分けてお客様の悩みは大きく分けて2つの質問に集約されることがわかってきました。
一つは炎上はどうしたら避けられますか?、もうひとつはどれくらいの数字を出せますか?。
前者は、自分の作ったブランドを我が子のように大事にしたい経営者の立場からしても、ふわふわとした裁量のなかで運用を任されているSNS担当者の立場からしても、当然気になるところだと思います。そして後者についても、わかりやすい結果を求めたい気持ちもわからないでもありません。
「私たちに任せていただければフォロワー数が何千人増えますよ」「1000RTされるツイートを書くコツを教えますよ」という甘い言葉が魅力的に感じられてしまう気持ちもわからないではありません。
しかし、このような考え方を持ってインヴォルブに相談にいらっしゃったお客様に対しては、まずその考えを捨てましょうというところからお話させて頂くことにしています。
よくよく考えてみてください。先程挙げた2つの質問とその先にある希望、これって要約すると注目はされたくない、だけど、注目されたいという話になってしまってはいませんか?
これこそがSNSマーケティングに多くの方々が抱いてしまいがちな先入観で、身動きが取れなくなってしまう理由のひとつでもあります。まず、SNSは「注目度」を指標に運用するべきものだ、という思い込みを捨てましょう。

SNS運用を行う際に心がけるべき指標

では、SNS運用を行う際に心がけるべき指標とは一体何か?それは「ブランド認知」だとインヴォルブは今のところ考えながら提案・運用をさせて頂いております。
もちろん「ブランド認知」という指標は、フォロワー数やRTやいいねの数やあるいは売上などのように数値として目に見えるようなものではありません。それでもわかりやすい数字に飛びつかず、「注目」ではなく「認知」を目的に情報発信を行う。これこそが重要なことだといつもお話させて頂いております。
このツイートで購買意欲を刺激しよう?どういうツイートをすればお客様は商品を購入してくれるだろう?このように考えてしまうと、どうしても「どう注目を集めるか」という短絡的な方向に走ってしまうので押し付けがましいツイートになってしまったり、それを避けようとするあまりただ「宣伝しました」という既成事実を作っている形だけのツイートになってしまったりしがちです。
このツイートでお客様をどうこうしようという考えは捨て、やがてお客様にとってそのサービス・商品が必要になった際、真っ先に思い出してもらえる存在を目指す。そこから逆算して考えれば、無理に注目を集めようと際どいツイートをする必要もなく、人間味が感じられる何気ないツイートを炎上など恐れることなく発信することができます。その先にあるのがブランド認知であり、つまりSNSマーケティングというのはお客様の購入意欲を育てるのではなく、購入意欲が生まれたときに自分を選んでくれるような潜在顧客を育てるための戦略なのではないか。
インヴォルブはこのような考え方のもと、SNSコンサルやSNS運用代行を提案・実施させて頂いております。