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取っつき難い「ウェブ解析」をなるべくわかりやすく解説

ウェブサイトを運営していくうえで日々欠かすことの出来ない大事な作業としてまず第一にアクセス解析が挙げられます。ときにはウェブ解析なんて言い方もされますが、なんとなく難しそうなイメージとともに言葉だけが独り歩きしており具体的に何をすればいいのかちんぷんかんぷんという人も少なくないことでしょう。
そこで今回は一般社団法人ウェブ解析士協会会員でもあるインヴォルブ・吉村が、アクセス解析・ウェブ解析が何なのかをわかりやすく解説したいと思います。

ウェブサイトの健康診断

ウェブ解析、あるいはアクセス解析というのは簡単に言ってしまえばウェブサイトの健康診断をすることです。ウェブサイトが健康な状態というのはどのような状態を指すでしょうか?
それはずばりウェブサイトを訪れたユーザーがサイトコンテンツにしっかりと興味を持ち、そこで紹介されているのが自分に必要なサービスだと判断した時に購入なり申し込みなりお問い合わせなりのしっかりとしたアクションを行ってくれている状態です。
では逆に、ウェブサイトが不健康な状態とはどのうような状態を指すでしょうか?せっかくウェブサイトを訪れたユーザーさんがウェブサイトのどこにどんなコンテンツがあるのかもよくわからないまま自分の欲しい情報も見つけられずに帰ってしまったり、あるいはほとんどウェブサイトを眺めることもなく素通りしてしまったりという状態を想像してみてください。このような状態をウェブサイトが不健康な状態と言ってよいでしょう。
改善につなげる解析
ウェブサイトでは実際にサイトを訪れたユーザーの動きをデータとして保存することができますので、そこにある様々な数字を組み合わせることで情報を読み取りより成果が上がりやすい健康なウェブサイトにするためにはどうすればいいのか推測・立案することができるのです。これら一連の作業をアクセス解析・ウェブ解析と呼びます。

ウェブサイトがひとつのお店として考えてみよう

数字とにらめっこしているところばかり想像してみてもどうにもイメージしにくいので実店舗を例にして考えてみましょう。

店舗にくるお客様にアンケートをとる

店舗でのアンケート
例えば大きな通りに面したイベントの入り口でカウンターを持って来場者を数えている人を見たことなどはありませんか? 美容室では何をきっかけに店に来たのか尋ねられたことはありませんか? 飲食店のアンケートに店員さんの接客態度についての質問項目があったりもしますよね。このように実店舗運営でも様々な形で収集しようとしているお客様の動向にまつわる様々なデータが、ウェブサイトではお客様に質問したりなどのお手を煩わせることもなくしっかりと集められているのです。

ウェブサイト内の各ページは店員や商品に言い換えられます

実店舗の例にならって考えればウェブサイトがひとつのお店だとすると、ウェブサイト内の各ページは店員や商品だと言い換えることができるでしょう。
ただお客様がお店をおとずれただけでは何の成果にも結びつきません。店内にある商品がしっかりとお客様の視界に入り、店員がしっかりとお客様に商品の説明をすることで初めて成果につながるのです。逆に言えばお客さんがウェブサイトを訪れているにもかかわらず成果が上がらないのだとしたら商品の配置や店員さんの接客など、どこかに改善できる点があると言うこともできそうです。そういった箇所を特定して手入れをしていくのがウェブ解析・アクセス解析というお仕事というわけです。

わかりそうにない事もわかるウェブ解析

ヒントはお客様の中に
もちろん成果に結びついたお客さんがまず最初にどの商品を手に取って、どの店員さんの説明を聞いて、最終的に何を決め手にしてどの商品を購入することに決めてくれたのかまでウェブ解析ならすべてわかります。
同じような流れで成果に結びつくお客さんがもっと増えるように店舗リニューアルをしようなんて提案をすることも可能です。
実店舗経営がそうであるのと全く同じように、ウェブサイトについてもどのようにお客様にアピールするのが正解であるかはケースバイケースで様々です。しかし、どのようなケースであれ間違いなく断言できることは、その正解に至るためのヒントはお客様の行動の中にあるということです。そのヒントを掴むためにもウェブ解析・アクセス解析という作業はウェブマーケティングを展開していくうえでの一番の基礎でもあり最重要課題でもあると言えるでしょう。