blog
ブログ

消費者が表現者であり発信者になった

「ウェブマーケティング」という言葉を目にした時、みなさんが真っ先に思い浮かべるのはどんな内容でしょうか。
例えばSEO、自社サービスに関心のあるユーザーが検索しそうな言葉を先回りして予測して、自社ウェブサイトに辿り着く確率を増やします。例えば検索広告、SEOと同様に見込み客と思えるユーザーが検索しそうな言葉に対して広告を掲載します。

言葉だけでなく視覚が肝となるウェブマーケティング

こうして考えてみるとウェブマーケティングはいかにも「言葉」こそが大事な世界、というような気がしてしまいますが決してそれだけではありません。
そこで今回は「言葉」とは別の要素、「視覚」が肝となるウェブマーケティングの世界を紹介したいと思います。

お客様の視覚にダイレクトにサービスの魅力を訴えかける

insta映え
「百聞は一見に如かず」とはよく言ったものでどれだけ頭を悩ませて考え抜いたコピーも、実際にその商品を撮って見せた写真一枚の説得力に敵わないということがマーケティングの世界ではよくあります。
ましてや解像度の高い鮮明な画像をいつどこにいてもスマートフォンから気軽に表示することができるようになった現在ですから、お客様の視覚にダイレクトにサービスの魅力を訴えかけることができる写真を使ったウェブマーケティングが近年ではより重要視されてきております。
たとえば写真投稿型SNSであるInstagramの成長などはこのような視覚重視の傾向の典型的な例と言えるでしょう。今や実に幅広い業種の人々がInstagramをウェブ集客に活用しています。

何気なく投稿した写真ですらウェブマーケティングとして機能する

何気なく投稿した写真
また、このような写真投稿型SNSを活用したウェブマーケティングは、今や単に事業者がSNSのアカウントを作成してそこから自社サービスの情報を発信するだけには留まりません。
スマートフォンの進化によって、本当にだれでもお手軽に写真を撮って画像をアップロードしてシェアすることができる時代になりました。
その結果、インターネット上は24時間365日いつも誰かが撮った写真たちで溢れかえり、そうした一般ユーザーが何気なく投稿した写真ですらウェブマーケティングとして機能する状況になりつつあるのです。

消費者が同時に表現者であり発信者

商品それ自体が写真映えする場合はもちろんですが、お店の雰囲気がおしゃれだったり、思わず友達にシェアしたくなるような不思議なオブジェなどが店内にあれば、それだけでお客様が写真を撮りSNSにアップして、商品やサービスがウェブを通じて人の目に触れる機会は増大します。

カップがクッキーで出来ているカフェへ行きました。オシャレっす。

ホームページ制作ならインヴォルブさん(@involve_in)がシェアした投稿 –


いわゆる「Insta映え」することそれ自体がその商品がウェブマーケティングを有利に展開していくうえでの大きな武器になってくるのです。
また、このようなネットに写真をアップしたいユーザー心理を受けて登場した、更に一歩踏み込んだサービスというのも多く存在します。

消費が促進されていくというWin-Win-Winの構図

例えば、今多くの若者が活用しているアプリ、WEAR。
一見、ただユーザーが自分のお気に入りのコーディネートを投稿するだけのSNSサイトのように見えますが、ファッション通販サイトの先駆け・ZOZOTOWNの運営であるこのアプリは一味違います。
なんと、実際に商品を購入した人が着こなして見せたそのコーディネート写真を、そのままファッション通販サイトZOZOTOWNでも掲載しているのです。
商品の購入を検討しているユーザーは実際にその商品がどのように活用されているのかを目にすることで商品がより魅力的に映り、写真を投稿したユーザーは自身のこだわりをより多くの人に知ってもらうことができる。そしてもちろんこれらのサイクルが活発化することによって更に消費が促進されていくというWin-Win-Winの構図がここには出来上がっています。

身近でリアルで親しみやすい活き活きとした存在

ファッションシーンを牽引する神格化された存在
アプリ内ではブランド主催のコンテストも開催されるなど大きな賑わいを見せており、その中で誰もが憧れる人気の投稿者という存在も現れているようです。
そのような人たちはもともとがショップ店員であったり読者モデルであったりということも勿論ありますが、中にはもともとアプリの1ユーザーに過ぎなかったという人も少なくありません。これまでのいつの時代にもファッションシーンを牽引する神格化された存在というのは欠かせないものでしたが、写真投稿型SNSの台頭によってそのような存在は今後よりますます身近でリアルで親しみやすい活き活きとした存在となっていくことでしょう。
すべてのいち消費者が同時に表現者であり発信者でもあるこの時代、様々な顔を同時に併せ持つユーザーの心理をどう掴み向き合っていくかが今後のウェブマーケティングを考えていくうえでの大きな鍵となっていきます。